使い捨て食器の提供、禁止条例案可決
宅配や持ち帰りで、要望なければ
ニューヨーク市議会は19日、レストランやフードデリバリーサービスにおいて、テイクアウトやデリバリーの注文時に、客からの要望がない限り、使い捨ての食器や小袋入りの調味料、ナプキンなどを提供することを禁止する「スキップ・ザ・スタッフ条例案」を可決した。埋め立て地に捨てられる使い捨てのプラスチックの量を削減するのが目的だ。NY1が報じた。
条例案は、19日午前中に消費者・労働者保護委員会を通過。午後に市議会全体の投票に持ち込まれ、43対7の大差で可決された。条例に違反した企業には、同年内に100~300ドルの民事罰が課される。ただ、2024年7月1日以前の違反については、金銭的な罰則ではなく、警告を受けることになる。
レストラン業界支援団体は「使い捨てのプラスチック食器や、ほとんど使われない小袋入り調味料を減らすことにより、飲食店が経費を削減するための支援ができる一方、廃棄物処理システムや水路、道路に行きつくプラスチック廃棄物を減らすこともできるウィンウィンの条例だ」と支持する姿勢を示している。
委員会の報告書で引用されたデータによると、全米で毎日1億個のプラスチック製食器が使用され、毎年400億個のプラスチック製食器が廃棄されているという。
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