NY市、クルーズ·ターミナルにテント村
ビザなし越境者、すでに4万人超
ニューヨーク市のアダムズ市長は21日、ビザなし越境者のためにブルックリン区のクルーズ・ターミナルにテント村を設営すると発表した。22日、amニューヨークが報じた。
テキサス州などからニューヨーク市に移送されてきた越境者はすでに4万人を超える。市では2万7000人をシェルターに収容。クルーズ・ターミナルに新設するテント村には男性1000人を入れる計画だ。シェルター関連費用は通常の50%増。越境者対策費用の総額は今会計年度末までに10億ドルと見込まれており、市だけでなく支援団体の財政をも悪化させている。アダムズ氏は「越境者は連邦政府の問題であり、連邦政府が対応すべきだ」と発言。連邦政府の所有地にシェルターを新設する可能性があることも明かした。
一方、ウィリアムズ市政監督官やランダー会計監査官を含む市関係者33人が連邦政府の支援を求め、バイデン大統領に宛てた書簡に署名した。書簡では「移民はニューヨーク市や米国のダイナミックな発展や経済基盤の構築に貢献してきた」と指摘。「連邦政府が保護に力を入れるべきだ」として、連邦緊急事態管理庁(FEMA)の援助金8億ドルの大部分を市に割り当てるよう求めている。さらに、こうした越境者が早く自立できるよう、労働許可を与えるべきだと訴えている。
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