クジラ「骨格標本に」、採用せず

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共同通信

 大阪市の淀川河口で死んでいるのが確認され、紀伊半島沖に沈められたマッコウクジラについて、松井一郎市長は24日、担当部局が市立自然史博物館から「骨格標本にしたい」との申し出を受けていたと明らかにした。沈める方針を決めた際は、引き取り要望はなかったと説明。内容が具体的でないため採用しなかったと語り、対応に問題はないとの認識を示した。

 博物館側から標本化の工程や手段が示されなかったため、応じなかったとしている。松井氏は「腐敗が進み爆発の恐れがある中、スピード感を持って処理すべきだと考えた」と述べた。

 クジラは18日に学術調査を実施し、船で運んで19日に沈めた。