吸引分娩後死亡で賠償命令

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共同通信

 胎児の頭部を金属カップで引き出す「吸引分娩」で生まれた直後に長男が死亡したのは、顔色や呼吸の異変を助産師が医師に報告を怠ったのが原因として、両親が大阪市で産婦人科医院を運営する医療法人に計約5310万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、大阪地裁(冨上智子裁判長)は24日、法人側の過失を認め計約5090万円の支払いを命じた。吸引分娩に関しては「不適切ではなかった」と判断した。

 原告は兵庫県尼崎市に住む母親高瀬実菜美さん(35)と父親大地さん(35)。判決によると、実菜美さんは2017年11月20日、吸引分娩で長男を出産。長男は容体が悪化し21日朝、死亡した。