首相、防衛増税に協力要請

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共同通信

 岸田文雄首相は26日の衆院代表質問で、増額する防衛費の一部を増税で賄う考えを重ねて示した。歳出改革などで財源を捻出しても足りない部分について「税制措置での協力をお願いしたい」と述べた。25、26両日の代表質問に登壇した立憲民主など野党4党は増税方針にそろって反対し、首相に衆院解散を迫った。与野党が舌戦を繰り広げた。

 首相は防衛増税に関し「家計や中小企業に十分な配慮をする」と説明。東日本大震災の復興特別所得税の転用を巡り「負担増にならないよう税率を引き下げる。復興財源は責任を持って確保する」と強調した。解散要求には「適切に判断する」との答弁を繰り返した。