スポーツ暴力相談過去最多

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共同通信
日本スポーツ協会などが事務局を置く「ジャパン・スポーツ・オリンピック・スクエア」=東京都新宿区

 スポーツ界の暴力パワハラ問題で、日本スポーツ協会が設置した窓口への相談件数が2022年度は、18日時点で過去最多290件に上り、内訳では体罰など暴力が減る一方、暴言が増加傾向でパワハラ(無視、差別、罰走など)と合わせて過半数を占めることが29日、分かった。13年4月の「暴力行為根絶宣言」への契機となった柔道女子代表の暴力指導問題発覚から30日で10年。被害者は小中高生で6割を超える実態も判明し、不適切な指導が根強く残る現状が浮かび上がった。

 日本スポ協が統計を取り始めた14年度以降、相談件数は新型コロナの影響があった20、21年度を除いて年々増加。

暴力パワハラ問題の相談件数