和歌山の寺が源泉徴収漏れ

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共同通信

 和歌山県田辺市などで複数の寺を掛け持つ住職2人が、一部の寺の収入に関して私的に使った計約1億5千万円は自身が代表を務める宗教法人の寺から支払われた給与に当たるとして、大阪国税局がそれぞれの法人に対し、源泉所得税の徴収漏れを指摘したことが30日、関係者への取材で分かった。

 国税庁によると、布施やさい銭などは寺を運営する宗教法人の収入となり課税されない。ただ、それを住職などが個人的に使った場合、法人から給与が支払われたとみなされるため、法人は所得税を源泉徴収し、納付しなければならない。

 住職は取材に「寺ごとに会計を分けるべきだった。反省している」と話した。