地下鉄の「凶悪犯罪は16%減少」 警官1200人増員が奏功

 

 

地下鉄の「凶悪犯罪は16%減少」

警官1200人増員が奏功

 

地下鉄に乗車するNYPDの警官(Photo: アダムズ市長の公式ツイッター(@NYCMayor)より)
記者会見をするホークル知事(中央)とアダムズ市長(左)、MTAのジャノ・リーバーCEO(右)(Photo: ホークル知事の公式ツイッター(@GovKathyHochul)より)

 

 ニューヨーク市のアダムズ市長は27日記者会見を行い、地下鉄に警官を1200人増員した結果、地下鉄内での凶悪犯罪が昨年12月、前年同月比で16%減少したと発表した。同日、ゴッサミストが伝えた。

 会場は金融街の地下鉄フルトン駅。「火事になったらまず火を消して、それから予防について議論しよう」とアダムズ氏は犯罪取り締まりの成果を強調。前年同月比で89%多い、1万1000枚の召喚状を発行したことも明らかにした。逮捕者も850人と同47%増だった。NYPDによると、ここ3カ月の地下鉄内の犯罪件数はデータ集計を開始してから2番目に低い水準にあるという。同席したニューヨーク州のホークル知事も「真の改善が見られる」と指摘。「犯罪撲滅まで取り締まりの手を緩めない」と約束した。

 市が地下鉄に警官を増員したのは昨年10月。殺人事件が相次いだのに対応した。昨年2月には地下鉄内のホームレスを排除している。MTAのリーバー局長によると地下鉄利用者は35%増。それでもコロナ前の2019年に比べると60%前後だ。公共交通機関利用者を支援する「ライダーズ・アライアンス」の広報担当者は「15分から20分に1便では不安。州は持続可能な財政支援を行い、安全だけでなく増便によるサービス向上にも努めるべきだ」と批判している。

 


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