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共同通信
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【サンパウロ共同】ブラジル北部ロライマ州などに住む先住民族ヤノマミが、違法な鉱物採掘に伴う環境汚染により死亡が相次いだり健康を害したりしているとして、同国最高裁は30日、ジェノサイド(民族大量虐殺)などの疑いで、右派ボルソナロ前政権の関係当局の捜査を検察などに命じた。
ヤノマミはブラジルとベネズエラの国境地帯に住み、人口3万人超。法務省の推計によると、ボルソナロ政権の4年間に約570人の子どもが死亡した。鉱物採掘に使われる水銀による川の汚染や栄養失調、飢餓などが原因という。
保健省は20日、ヤノマミの居住地に公衆衛生上の緊急事態を宣言した。