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共同通信
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【ワシントン共同】米国の中央銀行に当たる連邦準備制度理事会(FRB)は1日、金融政策を協議する連邦公開市場委員会(FOMC)で、主要政策金利の0.25%引き上げを決めた。利上げ幅は昨年12月の前回会合の0.5%から縮小した。上げ幅縮小は2会合連続。物価高を抑制しつつ利上げペースを減速することで、高水準の金利が経済に与える影響を見極める狙いだ。
FRBは声明で「物価上昇は多少和らいだが、高止まりしている」と指摘した。
利上げは2022年3月から8会合連続。一時は通常の3倍となる0.75%の引き上げを続けたが、足元で物価上昇率が低下傾向にあることなどから12月会合で上げ幅を縮めた。ただ、既に金利は高水準にあり、景気悪化の懸念もある。
短期金利の指標フェデラルファンド(FF)レートの誘導目標を4.5~4.75%とする。米国債など保有する資産の縮小も続け、市場に出回る資金を減らす。