国鳥ハクトウワシ、NJ州に戻る 267組が目撃、保護活動の高まり受け

 

 

国鳥ハクトウワシ、NJ州に戻る

267組が目撃、保護活動の高まり受け

 

ハクトウワシ=2016年3月、アラスカ州カケマック湾にて(Photo: Andy Morffew/ https://commons.wikimedia.org/wiki/File:About_to_Launch_(26075320352).jpg)

 

 米国の国鳥、ハクトウワシがニュージャージー州で繁殖が続けられている。州環境保護局などによると、250組にまで増加。卵のない巣を持つ17組と合わせて、計267組が目撃されている。ゴッサミストが1月26日、伝えた。

 全米で最も人口密度の高いニュージャージー州では、宅地や商業開発によってハクトウワシの生息地域は減っており、影響を受けている。ハクトウワシは生存確率が他に比べて低く、80%が繁殖可能な年齢である5歳になる前に死んでいる。

 州内では、1982年までに繁殖数は減少し、6年連続で卵を孵化させることができなかったこともあり、かつて絶滅寸前の状況にも追い込まれた。近年、モニタリング活動や保護活動の高まりによって、回復が進んでいる。昨年は約150人のボランティアが監視を続けた。関係者は、ハクトウワシの繁殖が回復基調であることに対し「(保護活動などがなければ)既に絶滅したカロライナインコやリョコウバトなどと同じ道を辿っていたかも知れない」と話す。

 ハクトウワシにとって最大の脅威は、蚊の発生を抑制するために使われ、全米で使用が禁止されている農薬、ジクロロジフェニルトリクロロエタン(DDT)。ハクトウワシが食べる魚に混入することで、卵の殻が薄くなり、間違えて卵をつぶすことにつながるという。

 


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