気球、米本土中央を飛行中

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共同通信
3日、記者会見する米国防総省のライダー報道官(ゲッティ=共同)

 【ワシントン共同】米国防総省のライダー報道官は3日、中国の偵察気球が同日も米本土中央部を東に向かって飛行中だと明らかにし、数日間は米上空にとどまるとの見通しを示した。北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)が監視を続けている。中国による「民生の気象研究用飛行船」との主張について、ライダー氏は「偵察用だと分かっている」と退けた。

 ライダー氏によると、気球は操縦可能なもので、高度約1万8千メートルを飛行している。ライダー氏は「あらゆる選択肢を検討している」と強調した上で、破片によって地上に被害が及ぶ可能性があるため撃ち落とさずに追跡していると説明した。