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共同通信
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【ニューヨーク共同】米巨大IT5社の2022年10~12月期決算が2日、出そろった。世界的な景気減速の影響が鮮明となり、アップル、マイクロソフト(MS)、グーグルの持ち株会社アルファベット、メタ(旧フェイスブック)、アマゾン・コムの全5社の純利益が減少した。米経済をけん引する巨大IT全社が減益になるのは極めて異例だ。
インフレで消費者の購買意欲が減退し、景気後退懸念から企業が投資に慎重になっている。5社の純利益の合計は649億7700万ドル(約8兆4千億円)で、前年同期比34%減少した。先行きも厳しい経営環境が予想され、人員減などでコスト削減を急ぐ。
前四半期まで堅調だったアップルも中国政府の「ゼロコロナ」政策が生産に影響し、13%減の299億9800万ドルとなった。
アルファベットは純利益が34%減の136億2400万ドル。MSは12%減の164億2500万ドルだった。
メタは広告収入の減少が続き、55%減の46億5200万ドル。アマゾン・コムは98%減の2億7800万ドルとなった。