NYの銃乱射事件、6地区に集中
ブロンクス、ブルックリン両区
ニューヨーク市で起きた銃乱射事件の4分の1以上が、ブロンクス区、ブルックリン区のそれぞれ3地区、計6つの地区で集中的に起こっていることが、市の調査で明らかになった。ニューヨークポストが1日、伝えた。
ブロンクス区はモット・ヘブン、モリサニア、ウッドローン、ブルックリン区ではブラウンズビル、イーストニューヨーク、サイプレスヒルの各地区で銃撃事件の約27%が発生。警察関係者や専門家は、これらの地域で起きた銃暴力の背景として、パンデミック後に急増している犯罪に加え、再犯者を刑務所に収容するのが困難な州法があるとして、州の姿勢を非難している。
ニューヨーク市警(NYPD)の元警察官は「これらの地区は歴史的に犯罪率の高い地区だ」と強調。NYPDは、約260人の制服警官を銃器制圧部隊の人員として増強し、重犯罪に対処しようと取り組みを進めている。市の報告書によれば、昨年7月から始まった会計年度で、10月までの最初の4カ月間で、銃乱射事件は16%減少し、銃の検挙件数は140%増加した。押収した拳銃は6600丁を超えたという。
とは言え、市民からは不安の声は尽きない。ある住民は「このままでは良くならないような気がする。唯一の解決策は引っ越すことだ」と悲壮感をあらわにする。別の住民は「警察を呼んでも、駆け付けてこない」と漏らす。
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