和歌山小5殺害8年で献花

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共同通信
森田都史君が殺害された事件から8年となり、現場の空き地に花を供えた父親の悦雄さん=5日午後、和歌山県紀の川市

 和歌山県紀の川市で2015年、小学5年の森田都史君=当時(11)=が殺害された事件は5日、発生から8年となり、父親の悦雄さん(74)が事件現場の空き地に花を供えた。悦雄さんは、都史君を殺害した罪などに問われ、懲役16年が確定した中村桜洲受刑者(30)について「いまだに謝罪も、賠償金の支払いも全くない。納得がいかない」と述べた。

 悦雄さんは事件後、中村受刑者に損害賠償を求め、18年に約4400万円の支払いを命じる判決が確定したが、今も支払われていない。「怒りや悲しみよりも悔しさが強い。受刑者が素直な気持ちで謝罪してくれたら、前進できるかもしれない」と声を絞り出した。