Published by
共同通信
共同通信
政府は、陸海空3自衛隊を一元的に指揮する常設の統合司令部について、防衛省がある東京・市谷に新設する方針を固めた。早ければ2024年度発足を目指す。陸上自衛隊朝霞駐屯地(東京都練馬区など)に置く案もあったが、首相と防衛相による政治の関与を重視した。複数の政府関係者が5日、明らかにした。制服組トップの統合幕僚長とは別に統合司令官が置かれ、指揮を担う。指示系統が複雑化せず、効率的に運用できるかが課題となる。
統合司令部の新設は政府が昨年12月に決定した国家防衛戦略に明記された。だが23年度予算案の編成には設置場所の調整が間に合わず、経費計上を見送った経緯がある。