砂防指定地に盛り土疑い、静岡

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共同通信
静岡県警察本部=2020年10月

 国が「砂防指定地」に指定した静岡市の山林に、静岡県知事の許可を得ずに盛り土を造成したとして、県警は7日、県砂防指定地管理条例違反などの疑いで、同市内にある残土処分会社の社長と前社長の男2人を逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。捜査関係者によると、盛り土の量は、2021年7月に同県熱海市で発生した大規模土石流の起点で造成された約5倍に当たる計約40万立方メートルに及んでいた。

 前社長は1月中旬、静岡市内で共同通信の取材に応じ、無許可で盛り土をしたと認め「刑罰を受ける覚悟はできている」と話した。捜査関係者によると、前社長が事件を主導した疑いがある。