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共同通信
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厚生労働省に新型コロナウイルス対策を助言する専門家組織の有志は8日の会合で、学校の卒業式や入学式といった式典にマスクを着けずに参加することを容認する見解案を提示した。見解案は、地域の流行が落ち着いていることなどを条件に「参列者がマスクを着用しなくてよいことも考慮されうる」としている。
文部科学省は他の専門家の意見なども踏まえ、マスクなしでの卒業式参加を容認することを近く全国の教育委員会に通知する。
加藤勝信厚労相は専門家組織の会合で、マスク着用の在り方について「3月に卒業式の時期を控える中、今後の見直し時期も含め、新型コロナや季節性インフルエンザの感染状況なども踏まえて速やかに結論を示したい」と述べた。
見解案では、マスクを着用しない場合は、体調に不安がある人は参加を控えることや、参列者同士の距離を空けること、十分な換気を確保するよう要請。近くで会話する機会を慎み、マスクを着用するかしないかについて本人の意思を尊重することへの配慮も求め、参列者が納得した上で参加することが望まれるとした。