大阪の小6焼死、二審も府に賠償

02/08/2023

　大阪市東住吉区で1995年に小学6年の女児が焼死した住宅火災で、再審無罪が確定した母親の青木恵子さん（59）が、違法な捜査で逮捕、起訴され身柄を約20年間、不当に拘束されたとして、大阪府と国に計2千万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が9日、大阪高裁であった。牧賢二裁判長は一審判決と同様に府に賠償を命じ、国への請求は棄却した。

　昨年3月の一審大阪地裁判決は、大阪府警による取り調べの違法性を認め、府に約1220万円の賠償を命じた。一方で検察の起訴や捜査の違法性は認めず、国への請求を棄却した。青木さん側と府側が控訴したが、牧裁判長は一審判決を支持、控訴をいずれも棄却した。