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共同通信
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高齢ドライバーの交通事故対策として、一定の違反歴がある75歳以上に昨年5月から義務付けた免許更新時の運転技能検査(実車試験)を、同12月までに延べ7万7083人が受検し、6万9041人が合格したことが9日、警察庁のまとめで分かった。合格率は89.6%。
昨年5月13日施行の改正道交法に伴う新制度で、衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)などの先端技術を搭載する「安全運転サポート車(サポカー)」の限定免許制度も始まり、取得者は同12月末時点で13道県の14人だった。
実車試験合格率の都道府県別で最高は山梨の98.5%、最低が島根の72.1%。警察庁は採点基準を示しているが、地域で開きがある要因は不明という。試験の申し込みから受検までの待ち日数は平均33.2日だった。
75歳以上の免許保有者は2021年末時点で609万8474人。警察庁の担当者は「試験は落とすためのものではなく、受検を通して安全運転の仕方を再確認してほしい」と話している。