英語の交流、経験と自信につながる
ニュージャージー日本人学校で
ニュージャージー日本人学校(NJJS、櫻井幹也校長)初等部は1月27日、ニュージャージー州の現地校マニトー小学校3年生との交流会を開いた。10年近く続いていた行事だったが、新型コロナウイルス感染拡大が起きてから3年ぶりの開催。初等部にとっては、英語で米国人児童とコミュニケーションするために練習してきた成果を実感する貴重な機会となった。
参加したのはNJJS小学1〜6年生の27人と、マニトーの3年生クラス。到着したマニトーの児童らに、NJJSが得意とする大縄跳びを見せて歓迎。ジャンケンや双六を教えたり、お互いの名前を筆ペンを使って漢字で書いた栞を交換したりした。福笑いを完成させるため、目隠しした児童に、英語で「右、左」「もっと上」などと指示する。うまくできると歓声や笑い声が起きた。
マニトーの女子児童(8歳)は 「習字が大好き。知らないところに行って、新しいことを知るのはファンタスティックで、楽しい!」 と笑顔で語った。
マニトーの3年生担任のジェニファー・グレラ先生は、NJJSとの交流プロジェクトを長年手掛けてきた立役者だ。 「3年生は今学期の終わりに、日本の地図や文化、教育制度などについて学ぶので、今日の行事はその出発点。児童は、今日のイベントを本当に楽しみにしていた。今後もペンパルとしてつながっていって欲しい」 と話した。
交流会のためにNJJS児童は数週間かけて、英語でのスピーチや、遊び方の説明を準備し、練習してきた。初等部では、「第2言語としての英語を使った授業」が週に5~6時間ある。
マニトーの児童が帰ると、NJJS児童からは前向きな感想が聞かれた。 「英語ができるか心配だったが、たとえ(完璧に)できなくても頑張って話していれば伝わったので、嬉しかった」(2年生) 「少しずつ英語ができるようになろうと頑張ったので、積極的に話せて良かった」(3年生)
櫻井校長は、「楽しそうに準備していたのに、今日はかなり緊張していたようだ。でも、子供たちの笑顔が増えていき、一つ一つの積み重ねが経験に繋がっていくことが大切だ」 と話した。
ニュージャージー日本人学校は、米国内に4校ある文部科学省認定の全日校の1つであり、日本の学習指導要領に沿って日本の教育課程を中心に学習する。駐在員の子供がほとんどで、帰国してからの学習環境に順応できるようにとの父母らの要請に応じている。また日本での中学・高校受験に有利な環境にあるため、現地校から転校してくるケースも多い。 (津山恵子)
→ 最新のニュース一覧はこちら←