カリスマ指揮者、NYフィルの救世主?
ドゥダメル氏、2026年にLAから移籍へ
ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団に、カリスマ的マエストロがやってくる-。
ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団の著名指揮者グスターボ・ドゥダメル氏(42)が2026年、西海岸から東海岸の米国最古のフィルハーモニックに活躍の場を移すことを、両管弦楽団が7日、発表した。ニューヨーク・タイムズが伝えた。
ドゥダメル氏は世界的な指揮者として知られており、グラミー賞をはじめ、数々の受賞歴を誇る。2009年以来、ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団を米国で最も革新的で興行的な成功をもたらした楽団に変貌させた。近年、財政難などで苦境が続くニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団の「救世主」になるか注目が集まりそうだ。
「ニューヨークには素晴らしいオーケストラがあり、何か重要なものを発展させる可能性がある。新しいドアを開け、新しい家を建てるようなものであり、美しい時代だ」。ドゥダメル氏はインタビューで、意気込みを語った。
ニューヨークでは、音楽・芸術監督を与えられる。ベネズエラ出身のドゥダメル氏は、ラテン系住民が約3割を占める同楽団で、初めてのヒスパニック系指揮者となる。ディズニー・ホールを擁するロサンゼルス・フィルハーモニックの年間収益は約1億9千万ドルに上る一方、ニューヨーク・フィルハーモニックは約9千万ドルにとどまる。
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