臓器仲介「20年前に考えた」

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共同通信
警視庁蔵前署を出る菊池仁達容疑者=9日

 NPO法人「難病患者支援の会」(東京)によるベラルーシでの臓器移植の無許可あっせん事件で、臓器移植法違反の疑いで逮捕された理事菊池仁達容疑者(62)が「20年ほど前、中国で腎臓移植を受けられないかと兄に尋ねられたことをきっかけに、海外移植の仲介を事業化できると考えた」と供述していることが11日、警視庁生活環境課への取材で分かった。

 今回の事件で、菊池容疑者は患者側に海外移植を勧めた際、渡航先としてベラルーシ、ウズベキスタン、キルギスを挙げているが、ホームページでは中国の移植事情や医療機関も紹介。同法人は2007年に設立され、百数十人に海外移植を案内したと説明している。