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共同通信
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国の特別天然記念物アマミノクロウサギ2匹が鹿児島県・徳之島で、野生化した猫「ノネコ」の捕獲用わなにかかり、死んだ状態で発見されていたことが13日分かった。ノネコを駆除してクロウサギを保護するはずが、逆の結果を招いた。わなを設置した環境省は再発防止策を早急に検討するとしている。
環境省によると、アマミノクロウサギは原始的な姿をとどめ、学術的にも貴重な種という。鹿児島徳之島町の林道で住民が死骸を発見し、1月17日に環境省に通報があった。林道沿いに置いた金属製の箱わな2個に白骨化した状態でそれぞれ入っていた。
箱わなは中にえさが仕掛けられ、動物が中に入って床の板を踏むと、扉が閉まる仕組み。徳之島では2015年からノネコ捕獲用に設置され、現場付近には環境省の委託を受けた業者が3個の箱わなを設置していた。
昨年7月の豪雨で周辺が立ち入り禁止となり、環境省は箱わなの撤去を委託業者に求めたが、実際には撤去していなかった。委託業者は「箱わなの扉は閉めたはずだが、担当者の記憶違いかもしれない」と説明した。