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共同通信
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【ロンドン共同】英王室は14日、5月にロンドンで営まれるチャールズ国王の戴冠式で、カミラ王妃がかぶる冠を新調せず、国王の曽祖母に当たるメアリー王妃が身に着けたものを使うと発表した。国王の配偶者が既存の冠を「再利用」するのは18世紀の戴冠式以降で初めて。王室は「持続可能性と効率性の観点」から決定したと表明した。
戴冠式を巡っては、カミラ王妃が王室に伝わる世界最大といわれたダイヤ「コイヌール」をあしらった冠を使うかどうかが注目されていた。19世紀半ばに大英帝国に「盗まれた」としてインド国内で返還を求める運動が起きているもので、論争の発展を避けたとみられる。