ハンセン病元患者と懇談

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共同通信
菊池恵楓園の納骨堂で供花される秋篠宮妃紀子さま=15日午後、熊本県合志市(代表撮影)

 熊本県を訪問している秋篠宮妃紀子さまは15日、合志市にある国立ハンセン病療養所「菊池恵楓園」で、入所する元患者らと懇談された。志村康自治会長(90)ら3人が話をし、紀子さまは一人一人の目を見ながら静かに耳を傾けていた。

 療養所で亡くなった1363人の遺骨が安置された納骨堂も訪れ、紀子さまは深く頭を下げて白い花束を手向けた。敷地内にある歴史資料館では、入所者の逃走防止で設置されていた「隔離の壁」のほか、ハンセン病問題や差別と闘った入所者の歩みを紹介する展示を見て回った。紀子さまは「印象に残りました」と話したという。