自動車労組の要求、最高水準に

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共同通信

 自動車大手8社の労働組合は15日、2023年春闘の要求書を提出し、労使交渉が本格化した。物価高騰を背景に、トヨタ自動車が1人当たりの平均賃上げ要求額について、過去20年で最高水準だと説明するなど高い要求が相次いだ。自動車業界の労組が加盟する自動車総連の金子晃浩会長は15日、東京都内で開いた記者説明会で「今年の春闘を日本経済や産業を好転させるための転換点にしなければならない」と強調した。

 自動車業界は裾野が広く、中小企業などに賃上げの機運が高まるかどうかが焦点だ。金子氏は「(中小含め)全体の賃金を同等かそれ以上に引き上げていかなければいけない」と指摘した。