ココア開発・運用の体制不十分

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共同通信
スマートフォン向け接触確認アプリ「COCOA(ココア)」の画面

 デジタル庁と厚生労働省は17日、新型コロナ対策として導入し、不具合が問題になった接触確認アプリ「COCOA(ココア)」について、実用化を急いだ結果、開発や運用の体制が不十分だったとする検証報告書をまとめた。今後、感染症対策にデジタル技術を活用する際は、平時から十分な検討をしておくべきだとした。

 報告書はアプリ導入までの過程で感染症対策の専門家らの関与が薄かったと指摘。新たなツールの活用には初期段階からデジタル技術と感染症の双方の専門家が密に連携する必要があるとした。

 アプリの開発運用を担った厚労省は、コロナ対応で人手が不足し、システムに関する知見も不十分だったとしている。