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共同通信
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【上海共同】中国サッカーの男子代表の李鉄前監督や協会会長らが規律違反などの疑いで相次ぎ当局の摘発を受け、逮捕者も出る騒ぎになっている。中国サッカー界では長年にわたり不祥事が続発。腐敗体質が国策のサッカー強化の障害になっているとの見方は根強く、中国メディアは一連の摘発が「再起の契機となることを望む」と伝えた。
国家監察委員会などは14日、協会の陳戌源会長の調査に乗り出したと発表。16日には最高人民検察院(最高検)が収賄などの疑いで王登峰元副会長の逮捕決定を公表した。昨年11月には李氏、今年1月には協会幹部らの調査も公表されていた。いずれも容疑の詳細は明らかになっていない。
李氏は2002年のワールドカップ(W杯)日韓大会で「中国初出場の功を立てた特別な選手」(中国メディア)で、イングランド・プレミアリーグでもプレー。20年に中国代表監督に就き、21年、カタール大会のアジア最終予選の途中で辞任した。金絡みの不正があったとの観測もある。