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共同通信
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2020年7月豪雨で被災し、来年3月の閉校を前に来月から解体工事が始まる熊本県球磨村の村立渡小で19日、浸水被害から復活した「希望のピアノ」の演奏会が開かれた。運動場で卒業生や在校生ら約250人が伴奏に合わせて校歌を歌い、今も災害の爪痕が残る学びやに別れを告げた。
児童59人は村内の中学に設けられた仮設校舎に通学中。渡小を含む3小中が来年4月に統合され、義務教育学校となる。卒業生代表の小川晃聖さん(30)があいさつで「たくさんの思い出が詰まった教室が姿を変え、今までの思い出も全てなくなってしまう気がした」と声を詰まらせ、会場からすすり泣きが漏れた。