ロシアGDP2.1%減

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共同通信

 ロシア連邦統計局は20日、ロシアの2022年の国内総生産(GDP、速報値)が前年比で2.1%減ったと発表した。ウクライナ侵攻に伴い、日米欧が実施した原油の禁輸や金融制裁が響いた。当初は2桁のマイナスとの見方もあったが、燃料価格高騰を背景にエネルギー輸出が堅調だったのが支えた。

 マイナス幅が比較的小幅にとどまったことは、戦費調達に打撃を与えるための制裁の効果が限られている実態を浮き彫りにした。国際通貨基金(IMF)は、23年のロシアの実質成長率が0.3%のプラス成長に転換すると予測している。

 22年の主要業種別は、卸売・小売業が12.7%減と最も落ち込み、製造業も2.4%減。