断絶決議は違憲と北九州市を提訴

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共同通信
福岡地裁に提訴後、記者会見する原告の男性信者=20日午後、福岡市

 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に関与しないと宣言した北九州市議会の決議により、市内の70代男性信者が20日、憲法が保障した信教の自由を侵害され差別的扱いを受けたなどとして、決議取り消しと市に350万円の損害賠償を求め、福岡地裁に提訴した。

 同様の理由で富山市、大阪府、大阪市、同府富田林市を相手に信者や関連団体が提訴している。原告代理人の徳永信一弁護士は記者会見で「市民である信者との関係断絶を地方議会が決議するのは一線を越えている」と説明。原告の男性は「信徒の参政権を守ってほしい」と訴えた。北九州市の武内和久市長は「内容が分かっていないのでコメントはできない」と話した。