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共同通信
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ロシアのプーチン大統領は21日、モスクワで連邦議会に対する年次報告演説を行い、ロシアは平和的手段でウクライナを巡る危機の解決を試みてきたが米欧などに無視されたなどと述べ軍事侵攻を改めて正当化した。「わが国への脅威を取り除き安全を確保するため、必要な課題を解決していく」と強調し、侵攻を継続する姿勢を強調した。
昨年2月の侵攻開始以来、年次報告は初めて。プーチン氏はウクライナを軍事支援する米欧を非難、今月24日で丸1年となる軍事作戦を支持する国民の「勇気と決断に感謝する」と訴え、一層の結束を呼びかけた。
プーチン氏はこれまで、ウクライナ東部ドンバス地域(ドネツク、ルガンスク両州)のロシア系住民保護が軍事作戦の目的と繰り返し説明。北大西洋条約機構(NATO)の東方拡大を続けてきた米欧が対ロ制裁で経済崩壊を図り、ウクライナに兵器を供与しロシア解体を狙っていると主張、侵攻を正当化してきた。(共同)