Published by
共同通信
共同通信
【ニューヨーク共同】国連総会(193カ国)は22日、ロシアによるウクライナ侵攻に関する緊急特別会合を再開した。ウクライナはロシア軍の即時、無条件撤退を求める決議案を日本や欧米などと共同提案した。各国の意見表明後、23日にも採択される見込み。
総会決議に法的拘束力はない。ウクライナを支援する国々は、昨年3月のロシア非難決議(141カ国賛成)と同規模の支持を集めて約1年が経過してもロシアの孤立が続いていると印象付け、圧力を維持することを狙う。林芳正外相は23日に演説する。
国連のグテレス事務総長は会合の冒頭、侵攻1年を「ウクライナの人々と国際社会にとって恐ろしい節目だ」と語った。世界の緊張と分断が深まっているとして「ウクライナ人もロシア人も、他の人々も平和を必要としている」と訴えた。
ウクライナのクレバ外相は「近年の歴史でこれほど善悪がはっきりした事例はない」と侵攻を非難した。「世界の支持を得られればウクライナは領土を回復できる」と述べ、各国に決議案への賛同を求めた。