「地下鉄サーフィン」事故を阻止
SNSの動画削除を要請
地下鉄を運営するニューヨーク州都市交通局(MTA)は21日、TikTokなどのSNS各社に対し「地下鉄サーフィン」の動画投稿を削除するよう要請した。22日、ゴッサミストが報じた。
走行する地下鉄車両の屋根に乗る地下鉄サーフィン。極めて危険で、20日も地下鉄J線の屋根に乗っていた15歳の少年、ザッカリー・ナザリオさんが頭をビームにぶつけて転落死するという事故が生じたばかりだ。MTAの分析では、電車の外に出る人の数は2019年に490件。それが22年には928件に増加している。その間、SNS上で地下鉄サーフィンの投稿が160%も増えている。リーバー氏はMTA理事会で「15歳の少年が転落死するとは、心が痛む。危険な行為を助長しないよう、SNS各社にお願いしたい」と発言した。
ザッカリーさんの母親、ノーマさんは「息子は危険な行為を好んでするような性格ではない」と語り、「インスタグラムの投稿が影響したのではないか」と指摘。「2度と同じような事故が起こらないよう、MTAは対策を講じてほしい」と訴えた。ニューヨーク市のアダムズ市長もこの問題を巡り「連邦政府がSNSの責任を追求すべきだ」とコメントした。地下鉄J線と7番線は高架の地上区間が長く、地下鉄サーフィンが頻発している。NYPDは最近、この2路線で警戒を強化している。
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