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共同通信
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【台北共同】第2次大戦後、日本に亡命して台湾独立運動を推進した辜寛敏(こ・かんびん)氏が27日、台北市で死去した。96歳。会長を務めていた台湾のシンクタンク「台湾制憲基金会」が明らかにした。昨年夏以降、体調を崩し、入退院を繰り返していた。中国との交流窓口機関トップ、海峡交流基金会の理事長を務めた故辜振甫氏の弟。
日本統治時代の1926年10月15日生まれ。47年に国民党政権が台湾人の抵抗運動を弾圧した「2.28事件」後、日本に逃れて台湾独立建国連盟の前身組織結成に参画。75年に台湾に戻り独立派として活動した。蔡英文政権で総統府最高相談役を務めていた。