香港の鉄道、日本製車両が引退

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共同通信

 【香港共同】香港北部・新界地区の鉄道路線で、地元市民に約30年間親しまれてきた日本製の車両が26日、乗客を乗せた最後の運行を行った。出発の元朗駅や到着の兆康駅には別れを惜しむ計約800人が集まった。

 「軽鉄」(ライトレール)と呼ばれる鉄道で、引退するのは川崎重工製の車両。地元メディアによると、1992年に運行を開始、かつては約30両存在したが、新型車両の導入に伴い徐々に削減され、最後の2両となっていた。

 物流業の40代の男性は「地元市民全体の思い出の一部で、別れ難い。品質も良かった」と名残惜しそうに語った。