無料と説明の学費請求

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共同通信
記者会見するウクライナ避難学生のルニン・ウラディスラフさん=27日午後、前橋市

 ロシアによる侵攻により前橋市に避難しているウクライナの男子学生が27日、群馬県庁で記者会見し、受け入れ先の日本語学校を運営する「ニッポンアカデミー」(同市)が無料とした半年分の学費を請求したとして「当初の説明と異なる」と述べ、謝罪を求めた。

 会見したルニン・ウラディスラフさん(24)によると、来日前の2022年6月ごろ、学校側はオンラインで「学費は無料だ」と説明。来日して入学後の7月にも「十分なお金を稼げるまでの目安として、半年間は学費と教材代は無料とする」との文書を受け取った。しかし、学校側は10月、約25万円を請求した。

 この問題を巡っては、同法人の清水澄理事長が27日までに開いた記者会見で、官民がウクライナの人に手厚く支援している状況を指して「難民貴族だ」と発言。ルニンさんは27日、この発言を「侮辱だ」と非難した。

 清水理事長は27日、改めて取材に応じ、経緯を調べるとした上で「お金を支払わないのはわがまま。不満があるなら出ていけばいい」と述べた。