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共同通信
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NPO法人「難病患者支援の会」(東京)によるベラルーシでの臓器移植の無許可あっせん事件で、50代男性にも同国での腎臓移植を無許可で仲介した疑いが強まったとして、警視庁生活環境課は28日、臓器移植法違反の疑いで同法人理事の菊池仁達容疑者(62)を再逮捕した。
捜査関係者によると、厚生労働相の許可がないのに仲介し、渡航・移植費用名目で50代男性に1500万円以上を法人の口座に振り込ませ、2022年夏ごろ、ベラルーシの病院で遺体から摘出した腎臓の移植手術を受けさせた疑いが持たれている。
50代男性は、希望者を募集する同法人のホームページを見て連絡してきた。帰国後、国内の病院に通院している。
同法人は07年に設立され、ホームページで百数十人に海外移植を案内したと説明している。
菊池容疑者は、肝硬変を患った都内の40代男性にベラルーシでの肝臓移植を無許可で仲介し、3300万円を支払わせたとする同法違反容疑で今月7日に逮捕されていた。