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共同通信
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宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙飛行士試験に合格した世界銀行上級防災専門官の諏訪理さん(46)と日本赤十字社医療センターの医師米田あゆさん(28)が28日、東京都内で記者会見し「月に行くチャンスがあれば挑戦したい」などと意気込みを語った。諏訪さんは米国からオンラインで参加した。
米田さんは、JAXA飛行士として活躍した向井千秋さんの漫画の伝記を読んだことが飛行士を目指すきっかけだった。「宇宙から地球を眺めて感動する向井さんの姿に感銘を受けた」。一歩だけ近づいた月面着陸への思いを「月食の日に、地球は月面から見るとどう見えるんだろう。見た人はまだいないんじゃないか」と語った。
諏訪さんにとってのきっかけは、小学生だった1985年に地元の茨城県つくば市で開かれた科学万博。90年に日本人初の宇宙飛行を達成したTBS記者秋山豊寛さん(当時)を報じるテレビ番組にかじりつき、92年に毛利衛飛行士の講演に夢中となった。理想の姿を「次の世代に夢や希望を与えられる飛行士」と話す。