ボーン上田賞に共同通信の大熊氏

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共同通信

 国際報道で優れた成果を上げたジャーナリストに贈られる「ボーン・上田記念国際記者賞」の2022年度受賞者が1日決定した。中国共産党大会の報告内容などを特報した共同通信社外信部の大熊雄一郎記者(41)と、ロシアが侵攻したウクライナで現場取材を重ねた朝日新聞社イスタンブール支局長の高野裕介記者(42)が選ばれた。授賞式は3月24日。

 大熊氏は22年10月の中国共産党大会を巡り、習近平国家主席が異例の長期支配の正当化を狙い「台湾統一」の目標を明確に打ち出すことや党の主要人事の内幕を特報。選考委員会は「中国に詳しい外交専門家が『身に危険が及ぶ』ほどの取材だとたたえている」と指摘した。