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共同通信
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埼玉県戸田市の市立美笹中で男性教員(60)が刃物で襲われけがをした事件で、殺人未遂容疑で逮捕されたさいたま市浦和区の高校生の少年(17)が「無差別殺人に興味があった」「人を殺したらどうなるか、見てみたかった」との趣旨の供述をしていることが2日、捜査関係者への取材で分かった。1日昼に侵入したことについて「確実に学校がやっているため」と説明していることも判明した。
県警によると、少年は現場まで自転車で移動したと説明。事件当時、学校の正門は無施錠で、防犯カメラには少年とみられる人物が正門から敷地内に侵入する様子が写っていた。
県警は少年の自宅からスマートフォンやナイフ1本などを押収した。
事件は1日午後0時20分ごろ発生。教員の腕には抵抗した際にできる防御創があり、腹部の刺し傷などで重傷。教室にいた生徒28人は避難して無事だった。
戸田市と隣接し、少年の自宅のあるさいたま市では2月、切断されたネコの死骸が相次いで見つかった。捜査関係者によると、少年が関与をほのめかしており、関連を捜査している。