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共同通信
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【ウィーン共同】国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は4日、イラン訪問を終えてウィーンの空港で記者会見し、核兵器級の90%に迫る濃縮度83.7%のウラン粒子が検知されたイラン中部フォルドゥの施設での査察活動を強化することでイラン側と合意したと明らかにした。83.7%のウランは蓄積していないとも述べた。
IAEAは2月28日にまとめた報告書で、1月にフォルドゥの施設で環境サンプルを採取し、分析の結果83.7%のウラン粒子を確認したと指摘。イラン核合意の修復に向けた米国とイランの間接協議が行き詰まる中、イランの核開発に対する国際社会の懸念が強まっている。