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共同通信
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【北京共同】中国の秦剛外相は7日、北京で開催中の全国人民代表大会(全人代)で記者会見し、日中関係について「善隣友好を望む」としながら、日本は「中国を抑え込む新冷戦」に参画すべきではないと述べ、中国の脅威に備えた日米同盟の強化をけん制した。歴史問題や原発処理水を巡り中国への配慮を要求。米国のインド太平洋戦略は「中国包囲が目的だ」と非難した。
昨年12月に外相に就任した秦氏が全人代期間中の記者会見に臨んだのは初めて。全人代を経て本格始動する3期目の習近平指導部が、米国と同盟国が主導する秩序に対抗する姿勢を鮮明にした。
秦氏は、台湾は中国の「核心的利益の中の核心だ」と強調した。