「嘔吐」の救急外来受診、65%増
NY市で昨年11月~2月中旬
嘔吐の症状を訴え、救急外来を受診する患者の数がニューヨーク市で増加していることが、保健精神衛生局の調べで分かった。昨年11月~2月中旬までの間、救急外来を訪れた4万8千人以上のうち、嘔吐の症状を訴える患者が最も多く、1日あたりの嘔吐による受診者数は65%増えていた。パッチが3日、報じた。
過去数週間、その数は落ち着いてきたものの、いまだに1日4百人を超える受診者が嘔吐の症状を訴えている。嘔吐による受診の増加は、一般的な腸の疾患であるノロウイルス患者の増加と重なる。米疾病対策センター(CDC)によれば、米北東部におけるノロウイルス検査の陽性率は、昨年11月の4%から、2月最終週には15%に上昇していた。ただ、嘔吐の原因はノロウイルスと断定できないとの見方もある。
嘔吐のほか、同ウイルスの症状である下痢や吐き気、胃痙攣、発熱、悪寒、痛み、倦怠感などの一部の症状での救急外来の受診も増加している。ノロウイルスは、感染者との接触だけでなく、調理器具やおむつ、食べ物や飲み物など、感染した表面や物への接触で容易に感染する。非常に感染力が強く、胃や腸に影響を与えるが、一般的に健康な人であれば、約2〜3日体調を崩した後、快方に向かう。特別な治療法はないという。
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