「入店時はマスクを外して」とNY市長
小売店の万引・強盗対策で
ニューヨーク市のアダムズ市長は6日、市内の小売店に対し、顧客が入店する際マスクを外すことを求めるよう呼びかけた。同日、amニューヨークが報じた。
市内では万引が絶えない。凶悪な強盗事件も相次いでいる。マスクを着用している犯人も多く、防犯カメラで識別がしにくい。「顧客がマスクをしている場合、コロナの感染より警察の逮捕を恐れているのかもしれない」とアダムズ氏。「小売店は、顧客の入店時にマスクを外すよう求めてほしい。その後、顧客が望むなら、マスク着用を認めればいい」と続けた。NYPD幹部も先週、同様の要請を行った。市長の報道官は、マスク不着用を強制しているわけではなく、米運輸保安庁(TSA)が空港の保安検査場で一時的にマスクを外すよう求めるのと同類だと説明している。
アダムズ氏は、今後、総合的な万引や強盗対策を発表する予定。今回の呼びかけはその一環だ。ただし、NYPDによると、市内で2月、万引は昨年同月比で10%以上減少している。強盗も19%減だ。基礎疾患がありコロナ感染で重篤化しやすい高齢者などはマスクを外すことに抵抗がある。体の不自由な市民にとっても負担となる。「そもそも強盗をしようとする者がマスクを外すか疑問」との声も上がっている。
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