中絶の「自由」フランス憲法に

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共同通信

 【パリ共同】フランスのマクロン大統領は国際女性デーの8日、女性が人工妊娠中絶を選ぶ「自由」を憲法に明記することを望むと表明し、今後数カ月で改正案を準備する考えを明らかにした。

 フランスでは1975年に妊娠中絶が合法となった。実現に寄与し、2020年に死去した弁護士で女性活動家のジゼル・アリミさんの国家追悼式が8日、パリの裁判所で行われ、マクロン氏は演説で「(中絶の自由が)何事にも妨げられず、不可逆的となる」ようにすると訴えた。

 米連邦最高裁が昨年、妊娠中絶を憲法上の権利と認めない判断を示し、フランスでは憲法規定の必要性が議論されるようになった。