児童ポルノ摘発、10代が4割

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共同通信

 2022年に全国の警察が児童ポルノ事件で摘発したのは前年に比べ64人増の2053人で、このうち10代が905人と44.1%を占めることが9日、警察庁の統計(確定値)で分かった。10代の割合は19年以降、4割超で推移し、13年の22.7%と比べ約2倍となっている。905人の6割が高校生だった。

 警察庁の担当者は「実態として10代が児童ポルノの被害者にも容疑者にもなっている」と指摘。スマートフォンや交流サイト(SNS)の普及の影響とみられ、適切な利用を促す広報啓発活動を進めるとしている。

 摘発された児童ポルノ事件は前年比66件増の3035件。被害に遭った18歳未満の児童は29人増の1487人で、中高生が約8割を占めた。被害状況別では、だまされたり、脅されたりして、自分で撮影した裸の画像をSNSなどで送信させられるケースが約4割を占めた。

 SNSをきっかけとして犯罪被害に遭った児童は1732人。性犯罪のほか、誘拐などの重要犯罪の被害児童は158人で増加傾向となっている。