ベトナム虐殺、韓国政府が控訴

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共同通信
ベトナム戦争での韓国軍による民間人虐殺の真相究明を求める特別法案について説明する韓国の国会議員や弁護士=2月23日、ソウル(共同)

 【ソウル共同】韓国政府は9日、ベトナム戦争に派遣された韓国軍の民間人虐殺を巡り、政府に賠償支払いを初めて命じた2月のソウル中央地裁判決を不服として控訴した。野党議員らは同月、虐殺の真相究明を求める特別法案を国会に提出したが、政府や与党が虐殺を認めていない中、法案成立は容易ではない。

 韓国は1964~73年、米国が支援した南ベトナムに約32万5千人を派兵し、約5千人が戦死。韓国の研究者などによると約9千人のベトナムの民間人を虐殺したが、政府は明確には認めてこなかった。

 2月7日の地裁判決を受け、韓国の退役軍人の団体は「不可避な軍事作戦だった」と反発した。