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共同通信
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【ソウル共同】韓国政府は9日、ベトナム戦争に派遣された韓国軍の民間人虐殺を巡り、政府に賠償支払いを初めて命じた2月のソウル中央地裁判決を不服として控訴した。野党議員らは同月、虐殺の真相究明を求める特別法案を国会に提出したが、政府や与党が虐殺を認めていない中、法案成立は容易ではない。
韓国は1964~73年、米国が支援した南ベトナムに約32万5千人を派兵し、約5千人が戦死。韓国の研究者などによると約9千人のベトナムの民間人を虐殺したが、政府は明確には認めてこなかった。
2月7日の地裁判決を受け、韓国の退役軍人の団体は「不可避な軍事作戦だった」と反発した。