習氏、きょう中国国家主席3選

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共同通信
5日、中国全人代の開幕式に臨んだ習近平国家主席(手前)=北京の人民大会堂(共同)

 【北京共同】中国の全国人民代表大会(全人代=国会)は10日、全体会議を開く。習近平国家主席(69)の3選を代表の投票で決める。昨年の共産党大会で党総書記として異例の3期目続投を決めた習氏は政府要職を側近で固め、新指導部を本格始動させる構え。新型コロナウイルス対策で打撃を受けた経済の回復や対立する米国との関係安定化が喫緊の課題だ。

 全人代は同日、中央軍事委員会主席や国家副主席、国会議長に当たる全人代常務委員長も選出。政府の機構改革案の採決を行う。首相や副首相、閣僚ら国務院(政府)の主要人事は11~12日に決まる予定。

 国家主席の任期は連続2期10年までとされていたが、2018年の憲法改正で任期規定が撤廃され、習氏の3選に道を開いた。

 機構改革案にはデジタル分野の発展を推進する「国家データ局」の新設や科学技術省の機能強化が盛り込まれた。